2013年01月06日

○○年の作曲家

今年はもう、ヴァーグナーとヴェルディで終わりやんけ、という説もありますし、実際イヴェント的にはこの2人の生誕200年で大方のクラシック村は埋まってしまうのでしょう(もう少し昔ならもうちょっと盛り上がったんでしょうね)が、それでは当ブログの志向するところとは若干異なってしまうので(まあ別に良いんですが)、もうちょっと広げときましょう。



まあメユールやダンツィの生誕250年がイヴェントになるとは思えませんし、ヴェルディと一緒にアルカンの生誕200年を祝え、などというつもりもありませんが、マスカーニの生誕150年はサブのイヴェントぐらいに置いてもいいんじゃないかと。ピエルネも150年ですね。生誕100年にはルトスワフスキ、モートン・グールド、そしてブリテン。結構いるではないですか(ヒンデミットの没後50年、とかいうのはちょっと苦しいかなと)。



Cdcover_4251002 というわけで、以前(と言ってもだいぶ前ですが)ピアーズとの声楽曲を採り上げたことのあるブリテンの、比較的後期に属する器楽曲の名作、いわゆる「チェロ交響曲」を挙げておきましょう。この曲、ブリテンの作風があまり一般大衆受けしない方向に行ってる時期の作品で、同じ頃には「カーリュー・リヴァー」なんていうのもあるわけですが、とにかく演奏が難しそう、で特にメロディで聴かせる曲ではなく、音的にもオケとソロがぶつかり合う感覚のところが目立つ分、オケのパチパチッとくる感覚(第1楽章の再現部クライマックスなど、邦楽の響きのようです)とソロの幅広く充実した音色が要求されます。



最近の演奏にも優れたものはあるようですが、ここは作曲者と、非常に信頼関係の篤かったロストロポーヴィチとの共演を避けては通れないでしょう。チェロソナタの名品も彼らのコラボレイションで作り上げられているようなものですし、この曲もロストロポーヴィチに献呈され、モスクワフィルと初演されているというものです。非常にクールな音感覚で進められつつ、演奏家として脂の乗った時期にあったと言えるロストロポーヴィチのゆったりとオケに対峙する姿が、何度か聴くうちにググッと入ってきます(逆に言うと、一度聴いただけだと「何じゃこれは」ということになりそうな曲、ということだとは思うんですが)。



指揮者関係では、アルヘンタ、ロヴィツキ、シルヴェストリ、フルネ、レイポヴィッツ、ブールといった渋めのメンバーが生誕100年(さらに古いのでいくとヴァインガルトナーやシャルクの生誕150年なんてのもありますが)。既にその絡みではないかと思われる録音もいくつか出て来ているようでありますが、そこいら辺は聴いてネタにできそうならしていきましょうか。



(参照ディスク)
ブリテン:チェロとオーケストラのための交響曲、シンフォニア・ダ・レクイエム、カンタータ・ミゼリコルディウム
ロストロポーヴィチ(Vc)  ブリテン指揮、イングランド室内管、ニュー・フィルハーモニア管、ロンドン響、同合唱団
DECCA:425 100−2 (1963,64年録音)










posted by BBR at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | CDいろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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