2016年01月03日

○○年の作曲家(2016年版)

さて、新年の当ブログで毎回取り上げているのがこのシリーズですが、今年は比較的新しい生誕100年の所に個人的にはかなりツボな方が集まってまして、ざっと並べても、スティーヴンス、エステベス、ヒナステラ、デュティユー、ヒメネス・マバラクと、世間的な扱いはマイナーでもそれなりに存在感を残す人たち、さらに日本では柴田南雄さんが生誕100年に当たります。


その上はというと、没後100年にグラナドス、生誕150年にサティ、ブゾーニ、カリンニコフといった少々クセのある名前が並びます。こうしてみると、指揮者を含め、むちゃくちゃ有名なビッグネーム、という人は見当たらないですね。


Dca654

ここで取り上げる1枚は、そのうちアルゼンチンの作曲家、アルベルト・ヒナステラ(ジナステラ)。サバレタが初演したハープ協奏曲は、この楽器の音のイメージに逆らうような「攻める」協奏曲。「エスタンシア」は民族色が強く、リズムが独特な雰囲気を形作る彼の代表作の一つ、最近結構有名になってきているらしいですね。ピアノ協奏曲も、彼の壮年期の傑作だと思うのですが。


このディスクは、80年代から90年代にかけて、Musica Mexicanaのシリーズを録音したバティス指揮メキシコシティ・フィルの組み合わせによるASVへの録音。この組み合わせらしく迫力のある演奏ですが、結構きれいな録音です。ヒナステラは日本ではそんなに有名な作曲家ではないですが、意外に録音の数は少なくないんですよね。


(参照ディスク)
ヒナステラ: ハープ協奏曲、「エスタンシア」組曲、ピアノ協奏曲
アレン(Hp)、タラーゴ(Pf)、バティス指揮 メキシコシティ・フィル
ASV DCA654 (1989年頃録音)


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2015年09月13日

[ストラヴィンスキー]「花火」と「火の鳥」の間

確かにいろいろと調べると曲の存在自体は記載されているのですが、参照ディスクとして挙げている初期曲自演盤のライナーにもこの曲に関してはひと言も触れられていません。これは聴いてみたいですね。





1908年というと、ストラヴィンスキーはまだ自分の強い個性を打ち出した作品を世に生み出す前、参照ディスクにも入っている「幻想的スケルツォ」が完成し、師であったリムスキー・コルサコフが亡くなる直前に「花火」が作曲された頃、そして彼の作曲家人生に大きな影響を与えたディアギレフとの出会いがあった頃ですね。そして翌年に重要な出世作、「火の鳥」が生まれます。


「花火」がリムスキー・コルサコフの娘の結婚を機会に書かれた小品である一方で、その後に書かれたこの行方不明作品が、「花火」初演時には既に他界していたリムスキー・コルサコフへの哀悼の歌、ということで、自分の音楽的な師に対する思いが込められた作品であったでしょうし、本人も気に入っていた作品だったようですので、広く世に出て欲しいと思いますね。


(参照ディスク)
ストラヴィンスキー:火の鳥、ロシア風スケルツォ、幻想的スケルツォ、花火
ストラヴィンスキー指揮 コロムビア響、CBC響
CBS: MK42432 (1961-63年録音)

Mk42432

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2015年01月01日

○○年の作曲者、指揮者、演奏家

というわけで、当ブログでは毎年元日にエントリしているこのネタ。これがまた、今年は昨年を上回ってメジャーな作曲家のきっちりAnniversaryがない年。生誕150年ならシベリウス、ニールセン、デュカ、グラズノフ、マニャールと結構な名前が揃うのですが、あとはスクリャービンが没後100年ぐらいか。ゴルトマルク没後100年とか、ワルトトイフェル没後100年とか、タネーエフ没後100年とか、ヴァレーズ没後50年とか、山田耕筰没後50年とか、パーシケッティ生誕100年とか、D.ダイアモンド生誕100年とか、ちょっとネタ的にしんどいかなあ、と。


では、と指揮者に目を転じると、こちらも有名どころの生誕100年が去年のように並ぶことがなく、クナッパーツブッシュ没後50年、アンゲルブレック没後50年というのが目立つ格好。


演奏家方面で行くと、やはり大きいのはリヒテル生誕100年でしょうか。他にはリンパニーやシュナイダーハンの生誕100年あたりが目につく程度かと。


Richtercarnegieとなると、今回はネタにできそうな人が少ないなあというわけなんですが、とりあえず←こちらで。


これは冷戦真っ最中の1960年12月、リヒテルがカーネギーホールに乗り込んで行ったリサイタルのライヴ録音。ハイドンからラフマニノフ、さらにプロコフィエフの6番ソナタまで攻めるプログラム。50年代の西側では「幻のピアニスト」とも呼ばれた(既にチャイコフスキー・コンクールの審査員であった件はこちらのエントリ参照)全盛期のリヒテルが1960年になって西側での演奏を当局から許可され、Roadに乗り込んで残した貴重な音源。さすがにこういう場に臨む気合いが伝わってきます。各曲別録音もあるのでこれをまず聴くべき、ということではないかも知れませんが、このピアニストに関して欠くことも難しい1ページではないかと。このパッケージは既に廃盤ですが。



(参照ディスク)
ハイドン:ピアノソナタ第60番、ショパン:スケルツォ第4番、バラード第3番、ラフマニノフ:前奏曲Op.23-1, Op.32-9,10,12、ラヴェル:水の戯れ、鐘の谷、プロコフィエフ:ピアノソナタ第6番、束の間の幻影より、ガヴォット、ドビュッシー:アナカプリの丘、ショパン、練習曲Op.10-10,12、マズルカOp.24-2
リヒテル(Pf)
RCA: 09026-63844-2 (1960年録音)







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